建築相談Q&A W
質問はこちらへ
shinkobo001001.gif
前頁
工事請負業者の選定はどのようにすれば良いのでしょうか?
ハウスメーカー等であれば、設計施工なので問題ありませんが、工務店等を利用する場合は付き合い等がなければ何社かに見積を依頼すべきでしょう。見積の内容によって工務店のレベルも確認出来ますし、設計者に見積内容をチェックして貰えば設計内容との食い違いなど発見出来ると思います。付き合いのある工務店に依頼する場合でも見積は詳細に出して貰い、保証体制も確認したいところです。一つ付け加えますが、付き合いの場合、クレームを言いにくい事も頭に入れておいて下さい。
監理は費用も掛かるし施工業者も信頼があるので必要ないのですが?
今まで住宅に於いての監理の重要度は低いものでした。しかし、阪神大震災や欠陥住宅の問題で一気にその重要度が増しました。設計施工で請け負う場合は信頼度も高まりますが、今日の建築基準法改正に対応しない施工を行った場合、工期や融資関係に重大な影響が出る恐れもあります。また、施工業者によっては設計図や打合せ事項と違った施工をしたり、材料も安価な物に変更したりする場合もあるかもしれません。こう言ったことから、監理の重要さを認識して頂きたいと思います。

※住宅金融公庫の利用の場合、工務店(設計事務所登録していない工務店)の場合、別途設計事務所と設計監理契約し、その契約書を検査官に提示する事となります。また、公庫を利用しない場合でも、完了検査申請時に基礎配筋等の検査をしている、監理者が入った写真を提出する事となります。
設計図書はどんなものがありますか?
金融公庫利用する場合の図面は、配置図・平面図・立面図・仕上表・矩計図・伏図及び仕様書が必要となります。公庫を利用しなければ、矩計図や伏図が不要になりますが、見積自体正確なものではなく、施工後に問題が起きるケースも多々あります。本来、設備図(給排水や電気の図面)まで書いて貰うべきだと思います。当然ここまで書けば食い違いも減るでしょうし、施工主様も我々設計監理者も安心出来ます。特にデザイン性の高い建築物は詳細図まで必要だと思います。口頭や簡単なスケッチでは設計者の意図が伝わりません。
これからも皆様の質問その他を付け加えて見やすく改善していきます。
設計が完了し施工業者数社に見積もりを出しましたが極端に安い業者があります。どのように理解すれば宜しいですか?
設計図書が全て揃っている事が前提で、上記で申したように設計者に見積内容をチェックして貰い、大項目の落ちがあれば解決は早いのですが、そうでない場合例えば、この仕事を受けることにより今後の受注増につながる場合、または今日の不況を反映し赤字でもとりあえず仕事を取りたいと考える業者もあるかと思います。この場合、最悪工事途中で倒産等によりまた継続工事の引き受けてのないままなんて事も起こりかねません。
最近は建築資材の単価も下がり坪単価も以前に比べ下がっていますが、常識的な単価はあります。在来工法で坪30万円を切ると言うハウスメーカーもありますが、工事の範囲がどこまでなのか検証したいところであります。
1万、2万のものを購入するのではないので、単に「安いから」で決めるのは危険です。専門家に相談して下さい。
shin architecture workshop
プロフィール
作品・コンペ
旅行記
HOME
建築探訪
設計事務所Q&A