設計事務所Ｑ＆Ａ　Ⅰ

簡単に言えば一級は日本中の全ての建築設計監理ができ二級はその範囲が一定規模に定められます。例えば二級では特殊建築物：学校、病院等や一定面積を越える建物には携わる事が出来ません。だからと言って一級建築士は全ての建築に対し詳細な知識を持っているとは限りません。また、ビルが一級で住宅が二級と言う区別もありません。
経験や実績の積み重ねと日々勉強が必要な職業です。

建築大辞典で調べてみると、建築士は建築士法によって定められた試験で免許を受け設計監理業務を行う者とあります。
建築家は建物を芸術的に設計する専門家とあるが、だったら殆どの設計者が建築家になってしまうのでは？もちろん私も？
私が思うに、日本建築家協会なるものがあるのですが、その会員なら建築家と呼べるのではないでしょうか。でも、欧米に比べると日本の建築家の数は多すぎると共に社会的地位が低いようです。ちなみに欧米では弁護士や医者と同等の扱いです。

建築雑誌のアンケートによると
①敷居が高い。
②設計料が高い。
③専門的な難しい話をする。等が挙げられます。

①については是非勇気を持って相談にいらして欲しいと思います。以外とさばさばしていてしつこくない人が殆どです。なぜか設計者って営業が下手な人が多いのも事実です。
基本的に相談のみで費用を請求されることはないと思います。私の所も無料で建築相談致します。
ある業種では３０分で５０００円も取られます。私は４５分で１万円請求されました。どうして７５００円じゃあないのでしょうか？でも文句を言えませんでした・・・

②については施工主様の価値観の問題だと思います。住宅の場合だと３００万円支払っても個性ある、後で設計や施工的な問題を起こさない家を作って欲しいと言う方もいれば、３０万円でも高いと感じられる方もおられる様です。

③については法改正で設計者の責任も重大になってきました。そんな背景で、曖昧な表現は慎みたいものです。施工主様の殆どは建築には素人、私の場合、わかりやすい表現で重要事項は文書にて記録を残す様に心掛けたいと考えております。